学生・社員証付のSuicaとPASMO、区間の違いを緩和へ

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Suica付学生証・社員証(イメージ)
  • Suica付学生証・社員証(イメージ)
  • PASMO付学生証・社員証(イメージ)

表は学生証なのに、裏返すと「Suica定期券」という「Suica付学生証(社員証)」が、「PASMO付学生証(社員証)」と提携する。

定期券を使用する学生と会社員は、SuicaとPASMOの違いを意識せず、どちらかのカードを選ぶことができ、2枚同時に携帯する必要がなくなる。Suica付学生証を発行する東日本旅客鉄道(JR東日本)とPASMO付学生証を発行する東京急行電鉄(東急)が相互に提供するスキームを構築した。2011年2月を目処に提供を開始する。

JR東日本が取り扱うSuica付学生証は、2008年から発行が始まり、これまで明治大学や山野美容専門学校などで採用されてきた。ICカードの高い情報集積力をいかし、入退出管理などの認証用ICカードとしても活用できるため、企業でもSuica付社員証として採用する所もあるという。

一方、東急のPASMO付学生証は、東急沿線の学校を中心として採用され、Suica付学生証と同様の活用がなされてきた。

しかし問題は、Suica付を採用した学校や企業では、Suicaを必要としない学生や社員でもSuica付を携帯するしかなく、一方で私鉄・地下鉄を移動手段としPASMO付を必要とする学生や社員は、別に定期券を買うしかなかった。PASMO付を採用した学校や企業では、これとまったく逆なことが起きる。

そこで、両社が仕様や管理運用業務を統一。1つの学校・企業の学生・会社員が、Suica付とPASMO付のどちらかを選択することができるようになった。

《中島みなみ》

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