15日午前4時30分ごろ、東京都多摩市乞田付近の市道を走行中の乗用車に対して女性が飛び込む事故が起きた。女性はさらに中型トラックにも飛びこみ、全身強打で死亡した。直前に別れ話を巡って夫と口論となり、包丁で複数箇所を刺すなどしており、自殺を図ったとみられる。
警視庁・多摩中央署によると、事故が起きたのは15日の午前4時40分ごろ。多摩市乞田(N35.37.46.3/E139.26.45.3)付近の都道を走行中の乗用車と、歩道から車道へ飛び出してきた女性が衝突した。女性は数メートル弾き飛ばされたが、再び立ちあがると今度は後ろから進行してきた中型トラックにも飛び込んだ。女性は全身を強打。収容先の病院で死亡している。
この事故の直前、事故現場から約200m離れた多摩市永山1丁目付近にあるアパートの住人から「他の部屋に住んでいる男性が刺され、通路で血を流して倒れている」との通報が警察に寄せられた。アパートの通路には47歳の男性が倒れており、「妻に包丁で刺された」などと話していたが、後の調べで現場から逃走した45歳の妻が事故で死亡した女性と判明した。
男性は「別れ話から口論となり、妻に刺された」などと話しており、警察では男性を殺害したと思いこんだ女性がクルマに飛びこみ、自殺を図った可能性が高いとみている。