利用者の関心が高い高速道路の割引について、前原国交相は来週にも発表するという。
「4月上旬にお示しをすると申し上げてきたので、準備が整えば発表させていただきます。しばらくお待ちください」
高速道路無料化に向けた料金制度改革は2種類ある。ひとつは2月に発表された通行料金をゼロ円にする無料化路線の選定。もうひとつは距離別料金に上限をつけた上限割引などの割引制度だ。
自民党政権ではETCを活用した割引を推進したが、民主党政権下で前原国交相は、現金利用者でも割引が可能な簡単な割引制度を計画する。そのため3月もピークオフピークの時間帯割引を廃止したばかりだ。
来週にも公表される割引制度のポイントは2つある。ひとつは車種別の上限割引がどうなるか。もうひとつはエコカー割引にどう対応するかである。
この割引制度の発表で、2010年度の高速道路の料金制度については決着する。民主党がマニフェストで掲げる高速道路の段階的無料化の行方については、今年12月までに「高速道路のあり方」として考えを取りまとめたものを発表する予定。