ゼンリンは、「知・時空間情報」を利用した新しいコミュニケーションメディア事業「Actiz(アクティズ)」を4月からスタートする。
Actizは、同社が保有するコンテンツを独自の表現力で提供し、地域生活を応援するコミュニケーションメディア新事業。地図情報マガジンやウェブサイトなど4メディアで展開する。このうち、地図情報マガジン「mi-ru-to(みると)」は、地域の全戸を対象に、広範囲に無料でポスティングを配布する。パソコンサイトでは「地域元気プラットフォーム」をコンセプトに、質の高い地域情報と地域コミュニティの活性化を促進する「電子コミュニティ」の場を提供する。
モバイルサイトでは、みるとなどと連動して、モバイルならではの行動する人に役立つ機能を追加し、クライアントの情報を発信する。電子書籍では、みるとをはじめとした書籍を電子化して展開する。配布該当地域外への情報提供とともに、情報を持ち出せるようにする。
同社では、地域活性化には地域コミュニティの再構築が重要で、そのためにコミュニケーションメディア事業を展開する。同社が長年培った地域に根差した事業活動と地図情報整備ノウハウをベースに、「知・時空間情報」を収集・管理し、地域に住む人に提供することで、地域コミュニケーションの活性化を図る。
2010年6月のさいたま市浦和区・同市南区・神戸市東灘区を皮切りに、2012年度までに全国300か所の地域(市・区)で展開し、売上高50億円を目指す。