日本精工は11日、科学技術館(東京都千代田区)で実験教室「見えないまさつを見てみよう」を開催した。
科学技術館で同社が実験教室を行ったのは今回が3回目で、科学技術館サイエンス友の会の会員の17人の小学生が参加した。
今回「鎌倉の大仏を動かすには、何人の子どもの力が必要か?」というテーマで、普段見ることのできない摩擦について、実験などを通して学んでもらった。
プログラムでは「すべりまさつ」と「転がりまさつ」の原理を学び、重さ120tの鎌倉の大仏を動かす方法を参加者が考え、大仏を動かすために必要な子どもの人数を予想し、実験道具の組立や実験などを行った後、実際に台車に大人を乗せて引っ張ることで検証した。摩擦の力の違いを体感しながら、シミュレーション、実験を行うなど、実際のエンジニアの仕事を疑似体験してもらった。
理科離れが指摘される中、同社では子どもが「科学」に興味を持つきっかけとなるような体験型プログラムとして子ども科学教室を開催して次世代を担う子どもたちの教育や育成に貢献する活動を行っている。