2月10日、メルセデスベンツ『Cクラス』のエントリーモデルである「C200」がマイナーチェンジを受け「C200CGIブルーエフィシェンシー」となった。最大の変更はエンジンを1.8リットルのコンプレッサーから1.8リットルの直噴ターボとした点だ。
早い話、最高出力や最大トルクこと異なるが、上級グレードの「C250CGI」とほぼ同仕様のパワーユニットを搭載したのである。これはC250CGI登場時にはまだ生産体制が十分でなかった直噴ターボエンジンが、いよいよ本格生産できる体制になったことから実現したものだ。
新しいパワーユニットは排気量や型式は同じでもブロックから違う新設計と言えるもので、最大トルクで8%、燃費は4%、CO2排出量では7%の改善を果たしていると言う。またC250CGIよりも扱いやすさや環境性能を重視した特性に細部の仕様も最適化されている。
具体的には最高出力は184ps/5250rpm、最大トルク27.5kgm/1800 - 4600rpm、10・15モード燃費は11.6km/リットルだ。これによりC200CGIブルーエフィシェンシー・ステーションワゴンの全モデルとセダンの一部オプション付きモデルは、平成22年度燃費基準+10%を達成したことで「経年車(車齢13年超車)の廃車を伴う新車購入補助」対象モデルとなった。
さらに新型エンジンの搭載にあわせて遮音性の高いエンジンヘッドカバーや静粛性を高めたタイミングチェーン、見直されたバランサーシャフトなどによって、室内の快適性も大きく向上していると言う。
パワーユニットにもブルーエフィシエンシーが導入された新しいC200CGIブルーエフィシェンシー。前述のようにC250CGIとの差は確実に縮まり、しかも価格は据置きというのだから、お値打ち度は大きく高まった。
そもそもメルセデスベンツなどのドイツ車は基本がしっかりしているから、ベースモデルほどコストパフォーマンスが高いのが常だが、C200CGIブルーエフィシェンシーは、メルセデスベンツらしい安全性と環境性能、さらに高い走行性能と快適性を兼ね備えたベースモデルながら充実した内容を誇るものになった。