北米日産は9日、『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)の誕生40周年を記念した特別限定車、「40thアニバーサリー」の価格を公表した。現地では3万8860ドル(約350万円)からの価格設定で、今春から限定1000台を販売する。
米国に最初にフェアレディZが上陸したのは、今から約40年前の1969年10月22日。それまで、米国におけるスポーツカーといえば、ドイツ製か英国製と相場は決まっていた。しかし、日本から来た『ダットサン240Z』は、ポルシェの性能、ジャガーのスタイリング、そして日本車ならではの魅力的な価格を備え、現地のスポーツカーファンに受け入れられた。米国でのZヒストリーが始まった瞬間である。
40thアニバーサリーは、クーペの「ツーリング」グレードのスポーツパッケージ(6速MT車)がベース。外観は「40thクォーツ」と名づけられた専用ボディカラー、フロントリップスポイラー、リアスポイラー、ハイラスタースモーク仕上げのレイズ製19インチアルミホイールを特別装備。走行性能を引き上げるスポーツブレーキ(キャリパーは赤)とビスカスLSDも採用された。
室内は、シートやドアトリムにレッドレザーを使用。センタースタック、ステアリングホイール、シフトブーツなどには、赤いステッチがあしらわれた。シートなどには「40thアニバーサリー」のロゴが刻印される。
北米日産は40thアニバーサリーを、10日に開幕するシカゴモーターショーに急遽出品。価格公表と同時に、同車の新しい写真を公表した。懐かしいダットサン240Zとの組み写真には、Zファンのノスタルジーを掻き立てる戦略が見て取れる。