フォルクスワーゲンは4日、『ポロ』の世界累計生産台数が、1111万1111台に到達したと発表した。この記念すべきポロは、インド工場からラインオフしている。
初代ポロは1975年、フォルクスワーゲンの入門車としてデビュー。1981年の2代目、1994年の3代目、2001年の4代目、そして2009年の現行5代目と、『ゴルフ』と並んで、世界の小型車のベンチマークであり続けた。
ポロはグローバルカーとして、ドイツ以外でも生産されているが、インドでは2009年末から現行ポロの生産がスタート。ほぼ同時期に、インド国内へも投入された。
ポロを生産するインド・マハラシュトラ州のプネー工場は、フォルクスワーゲングループの最新工場。プレス加工から塗装、最終組み立てまで、一貫生産し、年間11万台の生産能力を備える。ポロの他に、シュコダ『ファビア』も生産中だ。
フォルクスワーゲンは、すでに同工場へ、ドイツ企業のインド投資としては最大の5億8000万ユーロ(約715億円)を投資。2010年末までに、約2500名を追加雇用する予定である。
記念すべき1111万1111台目は、赤いボディカラーの5ドアモデル。ドイツのケーラー大統領も駆けつけ、縁起のいいポロの出荷を祝福した。記念式典で、フォルクスワーゲングループのJochem Heizmann取締役は、「プネー工場製のポロは、ドイツと同等の高いクオリティを備えている」と、自信を見せた。