サーブは4日、スウェーデンのトロールハッタン工場において、現行『9-5』の最終モデルがラインオフしたことを明らかにした。
9-5は『9000』の後継車として、1997年にデビュー。以来、改良を続けながら、2010年までの約12年間に渡って生産された。12年間の累計生産台数は、48万3593台に到達する。
9-5の最後の1台は、ワゴンの『9-5スポーツコンビ』(日本名:『9-5エステート』)。セダンは昨年7月に生産を終えているため、ワゴンがファイナルモデルとなった。この最終モデルは、スウェーデンのサーブミュージアムに保存されるという。
サーブは今後、製造ラインを大幅改修し、新型9-5の生産体制を整える。昨年9月のフランクフルトモーターショーでデビューを飾った新型9‐5は、今年の半ばには販売が開始される予定だ。また、現行9-5に関しては、知的財産権と生産設備を中国北京汽車(BAIC)が取得。中国で9-5の製造は継続される。
2010年1月26日、オランダーのスーパーカーメーカー、スパイカーカーズ社はGMとサーブの買収に関して合意。新たに発足するサーブスパイカーオートモビルズにとって、新型9-5は重要モデルとなる。