ボルボ V70 と S80 のDRIVeグレードに改良…燃費は22.23km/リットル

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S80とV70のDRIVeシリーズ
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ボルボカーズは1日、欧州向けの『V70』と『S80』の「DRIVe」グレードに改良を施した。欧州複合モード燃費は22.23km/リットル、CO2排出量は119g/kmを達成。大型プレミアムエグゼクティブカーとして、唯一、CO2排出量120g/km以下を実現する。

ボルボは2008年10月のパリモーターショーで、「DRIVe」シリーズを発表。エンジンは1.6リットル直4ターボディーゼル(109ps、24.5kgm)で、アイドリングストップ機能付き。駆動方式はFF、トランスミッションは5速MTのみだ。

さらに、空力特性の見直し、低転がり抵抗タイヤの採用など、徹底して走行抵抗を低減。『C30』の場合、欧州複合モード燃費とCO2排出量は25.6km/リットル、104g/km、『S40』と『V50』では、25km/リットル、107g/kmというクラストップの環境性能をもたらした。

ボルボは2009年2月、DRIVeシリーズを上級車種のV70とS80にも拡大展開。エンジンは、C30などと同じ1.6リットル直4ターボディーゼル(109ps、24.5kgm)。駆動方式はFF、トランスミッションは5速MTで、3 - 5速のギア比は専用とした。

また、燃料噴射を最適化する専用コンピューターも採用。エアロパーツ、低転がり抵抗タイヤ、電動パワーステアリングのチューニング見直し、車高を若干落として高速走行時の揚力を抑えるなど、細かい部分にまで手を加えた。この結果、欧州複合モード燃費とCO2排出量はV70、S80ともに20.4km/リットル、129g/kmとクラストップレベルの環境性能を達成している。

今回、V70とS80のDRIVeシリーズが進化。1.6リットル直4ターボディーゼル(109ps、24.5kgm)を改良し、オンデマンド制御のオルタネーターや、エアコンコンプレッサーを採用した。この結果、欧州複合モード燃費は22.43km/リットル、CO2排出量は119g/kmと、従来よりも約1割の改善を成し遂げた。

この環境性能は、税制面でメリットを発揮。たとえば英国では、VED(自動車保有税)が年間35ポンド(約5000円)へ軽減される。

ボルボカーズのステファン・オデル社長兼CEOは「大型プレミアムエグゼクティブカー部門で、唯一、CO2排出量は120g/km以下」と、自信をのぞかせている。

《森脇稔》

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