北米日産は5日、2009年の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は77万0103台で、前年比は19.1%減。2008年の10.9%減から、さらにマイナス幅が拡大した。
日産ブランドの乗用車系では、主力の『アルティマ』が前年比24.5%減の20万3568台と後退。これはマイナーチェンジ時期が、昨年10月だったことも一因だ。『セントラ』も17.1%減の8万2706台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)も2.7%減の8万2906台と減少。そんな中、『マキシマ』は13.3%増の5万3351台と気を吐いた。
昨年5月に米国市場へ初投入された『キューブ』は、2万1471台をセールス。スポーツカーでは、昨年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、前年比26.9%増の1万3117台と好調だった。しかし、『GT-R』は11.3%減の1534台にとどまる。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、『ローグ』が前年比5.7%増の7万7222台と、唯一健闘。しかし、『ムラーノ』は26.4%減の5万2546台、小型トラックの『フロンティア』は36.9%減の2万8415台、大型トラックの『タイタン』は44.1%減の1万9042台、大型SUVの『パスファインダー』は45.3%減の1万8341台と、大きく販売台数を落とした。
インフィニティブランドでは、マイナーチェンジを控えた主力の『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)が、前年比28%減の3万2357台、『Gクーペ』(日本名:日産『スカイラインクーペ』)が22.9%減の1万4817台と減少。スペシャルティSUVの『FX』も12.9%減の1万1024台と振るわなかった。
北米日産のブライアン・キャロライン上級副社長は、「2010年は米国市場に8つのニューモデルを投入する」と宣言。セールス回復を目指している。