死者最多都道府県は5年連続で愛知、最少は島根

2009年、全国の交通事故死者数(24時間以内)は4914人だった。これは08年より241人少ない。しかし、これを都道府県別にみると、交通死亡事故における地域対策の明暗がくっきりと分かれる。

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2009年、全国の交通事故死者数(24時間以内)は4914人だった。これは08年より241人少ない。しかし、これを都道府県別にみると、交通死亡事故における地域対策の明暗がくっきりと分かれる。

●交通事故死者数(括弧内は08年)が多かったのは、
1:愛知県 227人(276人)
2:北海道218人(228人)
3:埼玉県 207人(232人)
4:東京都205人(218人)
5:大阪府205人(198人)

愛知県は05年から5年連続、ワーストを続けている。後述するが、愛知県の死者数は、全国一の減少数である。それでも全国ワーストを返上できないところに、自動車王国の愛知県の深い悩みがある。千葉県 は08年より死者数を千葉県 が減らし7番目に、大阪府は逆に死者数を増やし5番目になった。

●交通事故死者数(括弧内は08年)が少なかったのは、
1:島根県 33人(42人)
2:鳥取県 37人(30人)
2:佐賀県 37人(68人)
4:山梨県 38人(50人)
5:高知県 45人(57人)

鳥取県は05年から08年まで4年間、全国一死者数が少なかった。島根県は04年から5年ぶりにトップに躍進した。佐賀県は前年比45.6%死者数を減少させた。次に、都道府県増減数でみる。

●死者数が前年より増加した都道府県(括弧内は08年死者数)
1:長崎県 +27人(40人)
2:宮崎県 +25人(48人)
3:山口県 +17人(91人)
4:広島県 +14人(128人)
5:鹿児島県 +13人(88人)

08年より死者数が増えたのは17府県あった。ランク外であるが、死者数が多い大阪府と少ない鳥取県は、ともに死者数が7人増え、増加した都道府県でみるとワースト7だが、増減率でみると、大阪府は3.5%増で、鳥取県は23.3%増である。

●死者数が減少した都道府県 (括弧内は08年死者数)
1:愛知県 −49人(276人)
2:静岡県 −31人(210人)
3:佐賀県 −31人(68人)
4:埼玉県 −25人(232人)
5:大分県 −25人(77人)

死者数は全国30都道府県で減少した。減少数が上位に上がったのは、愛知県を除き、07年から08年に死者数が増加した県が減少に転じた。

愛知県の09年の減少数は、沖縄県の死者数(45人)に匹敵する。また、5年連続で死者を減らし、09年、減少数で全国トップになった。関係者の事故防止努力は相当なものがあることは確かだ。しかし、それでもなお死者数は全国ワースト1なのだ。

愛知県は、全国でも屈指の道路整備が行われてきたにも関わらず、死亡事故を全国の減少数ほど減らせなかった。それを単に道路の総延長が他県より長いからという理由にしてよいのか。人口がまるで違う名古屋市内より西三河地区で死亡事故が多いのはなぜなのか。死者数5年連続全国ワースト1という不名誉な記録を前に、運転者の責任だけにとどまらない広範な原因究明が必要なときに来ているはずだ。
《中島みなみ》

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