PCとインターネットが普及する1990年代後半になると、クラリオンはいち早くIT企業とのコラボレーションへ動き出した。それが形になったのは、1998年。米国マイクロソフト社と共同で車載コンピューター「AutoPC」を開発。2002年には日本国内で「Windows CE for Automotive」搭載の『AutoPC CADIAS』を発売した。汎用OSの採用、DVDスロットやUSB、PCカードスロットなどWindowsマシンさながらのハードウエア構成に加えて、通信対応のインターフェースも揃えるなど、通信ナビ時代の到来を予見した意欲作だった。