パイオニアは、米国のハネウェル・インターナショナルと、自動車用及び携帯用のGPSナビゲーション装置分野で、両社の特許の相互利用を含むクロスライセンス契約を締結した。
パイオニアは、ハネウェルとガーミンインターナショナルに対してパイオニアが保有するナビゲーション関連特許への侵害行為の差止めを求める訴訟を、11月13日に米国国際貿易委員会(ITC)に提訴していた。今回のクロスライセンス契約の締結により、ハネウェル社に対する訴訟を終結させる。
また、ハネウェルがパイオニアに対し2008年8月にITCに提訴していた訴訟については、2009年9月に「パイオニアの製品はハネウェル社の特許を侵害していない」との仮決定を得ていたが、今回のクロスライセンス契約の締結により、この訴訟についても終結する。
パイオニアは、ナビゲーションの開発で先駆者として多くのナビ関連特許を保有している。今回のクロスライセンス契約の締結は、ハネウェルがパイオニアの知的財産権に対して価値を高く評価し尊重したことを示すものとしている。
一方、パイオニアはガーミン社に対する訴訟は今後も継続する。