アウディは16日、2010年のモータースポーツ活動の内容を発表した。活動の3本柱と位置づけているドイツツーリングマスターズ(DTM)、ルマン24時間耐久レース、カスタマースポーツカープログラムのほか、代替ドライブコンセプトの使用が可能な新シリーズ「ルマン・インターコンチネンタルカップ」に参戦する。
DTMには昨年とほぼ同スペックの看板モデル『A4』を、カスタマースポーツプログラムにはGT3仕様の『R8 LMS』、スポーツプロトタイプレースにはディーゼルエンジンを搭載する「R15 TDI」を投入する。特に代替パワートレーンコンセプトや先進テクノロジーを投入できるプロトタイプレースを重要視し、サーキットでのテストを高次元で市販車へフィードバックすることをめざす。
現在ではアウディを代表するパワートレインとなった「TFSIエンジン」も、2001年にルマンのレーシングカーで初採用された後、市販車に搭載されるようになった。2006年にはディーゼルエンジンを搭載したマシンで初めてルマン24時間耐久を制している。
同社は「今後も先駆的なテクノロジーを投入し、サーキットにおいてもスローガンである『Vorsprung durch Technik(技術による先進)』のさらなる具現化をめざす」としている。