今年11月下旬、岩手県盛岡市内の市道で飲酒運転を原因とする追突事故を起こした岩手県警本部・地域課で課長職にあった55歳の警視について、同県警は9日、この警視を懲戒免職処分とした。模範となるべき幹部職員であることから、厳しく処分したという。
岩手県警・監察課によると、元警視は非番日に当たる11月23日午前、盛岡市開運橋通(N39.41.57.1/E141.8.48.0)付近の市道で、前夜に飲んだ酒が残っていたにもかかわらず、自己所有の乗用車を酒気帯び状態で運転。信号待ちのために停車した前走車に追突する事故を起こした疑いがもたれている。
警視は現行犯逮捕され、飲酒運転を大筋で容認。検察は同月25日に道路交通法違反(酒気帯び運転)で略式起訴し、盛岡簡裁が罰金30万円の略式命令を出していた。警視は県警本部・生活安全部で参事官と地域課長を兼ねていたが、書類送検に合わせたタイミングで役職を解かれていた。
監察課では懲戒処分の検討も進めていたが、警視の担当部署は飲酒運転の取り締まりを行う地域課だったことや、模範となるべき幹部職員であったことから、「その責任は重い」と判断。懲戒免職処分の実施を決めた。