スズキの鈴木修会長兼社長は、9日の記者会見で独VW(フォルクスワーゲン)との提携によるシナジーについて「大きなものになる」と、自信を示した。
鈴木会長は両社が「同じような大きさのクルマを造っている」ことから、部品の共通化などが推進しやすいと指摘。現状で具体的なデータはないものの、「大量生産すれば、どれくいらい効果が出るかは大体分かる」と述べた。
部品の共通化については、品質、コスト、生産性の3項目で「客観的に決まっていく」との考えを示した。メーカー同士の部品共通化では「(双方の)技術屋がわがままを言う」ことに陥りやすいが、「これからは割り切ることが必要」と柔軟に対処する方針を表明した。