帝国データバンクは8日、運輸業者の倒産動向調査の結果をまとめた。
それによると運輸業者の2009年1 - 11月の倒産件数は484件で、年間件数では過去5年で最多だった2008年の488件を抜いて初の500件台となるのは確実と見られる。
軽油価格の高止まりで経営が悪化していたところに景気低迷による物流需要が低迷がダブルパンチとなって運送事業者の経営を直撃、特に上半期に倒産が急増した。
運送事業者の業態別では「トラック運送」が346件と多発し、全体の7割強を占めた。地域別では、「関東」が135件でトップ、増加率では「中部」が47.9%の大幅増加でトップとなった。リーマン・ショック後の景気急減速と域内の自動車業界の不振を受け、増加が際立った。
倒産主因別では、4社のうち3社が「販売不振」で全体の76.2%を占めた。