GMは1日、フリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOが辞任すると発表した。当面、ウィッテーカー会長がCEO職を兼務する。
GMは今年3月、業績不振の責任を取って辞任したリック・ワゴナー会長兼CEOの後任として、社長兼COOのフリッツ・ヘンダーソン氏を指名。その後、5月31日には連邦破産法11条の適用を申請し、GMは事実上、経営破たんした。しかし、ヘンダーソン社長兼CEOの元で40日間というスピード再建を果たし、再出発を切った。
GMはヘンダーソン社長兼CEOの辞任理由を明らかにしていないが、引責辞任との見方が有力。オペル売却を巡る迷走、サターンとサーブの両ブランド売却失敗など、新生GM発足後の経営再建が進んでいないことに対する責任を取ったと見られる。
後任人事は決定しておらず、当面はウィッテーカー会長がCEO職を兼務。ウィッテーカー会長は「ヘンダーソン氏の業績に敬意を表したい。後任人事については、早急に決定する」とコメントしている。