【新聞ウォッチ】広州モーターショー、終わってみれば…

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年12月1日付

●自動車国内生産、19.1%減、10月(読売・10面)

●電気自動車、西陣織で京都風(朝日・11面)

●全国初、2輪パーキング、港区北青山(産経・19面)

●車検用紙、天下り先転売で利益、整備工場販売時、元値の最大18倍(東京・1面)

●光の道2復活、表参道(東京・1面)

●広州自動車ショー、東京より入場者少、中国紙「技術レベル低い」(東京・6面)

●インド、7.9%成長に加速、個人消費がけん引 7 - 9月期前年比(日経・1面)

●追加経済対策、週内決定へ、円高・デフレ具体策に苦慮(日経・3面)

ひとくちコメント

中国広東省で開かれていた広州モーターショーが閉幕した。入場者は例年並みの48万2600人で、目標の50万人にあと一歩だったという。きょうの東京が共同配信の記事を取り上げているが、「今年の東京モーターショー(61万4400人)には及ばなかった」と報じている。

しかも、「出展企業数や展示面積は過去最高で、東京の展示会を大きく上回ったが、前回からの入場者の伸び率は3.3%にとどまった」などと、悲観的な内容だ。会期中には、「『東京』より『広州』」(読売)や「広州モーターショーが盛況」(産経)などという報道がおどっていたが、終わってみれば前回より56.9%減少した東京を超すことはできなかったというのである。

しかし、記事には書かれていないが、会期は、東京が13日間に対し、広州はわずか7日間。1日平均では広州のほうが2万人以上も多い計算になる。「公開される技術のレベルは東京よりなお低い」と指摘する中国紙もあり、「展示会としての水準に課題を残した」(共同配信)との見方もある。が、むしろ大きな課題を残したのは次回の開催概要も決まらない東京のほうではないのだろうか。

《福田俊之》

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