【トヨタ マークX 新型発表】FRのデザイン…変えたところ変えないところ

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新型トヨタ『マークX』は先代同様、駆動方式はFRである。しかし、そのプロポーションを形作るうえでは新しい試みがなされている。

「FRプロポーションとは、一般的には、フロントのタイヤからAピラーまでの距離が非常にあり、キャビンが全体の比率からすると後ろに下がっていました」とはデザイン本部トヨタデザイン部グループ長、宇角直哉さん。

しかし新型マークXはAピラーの付け根を先代より80mmくらい前に出している。「FRでありながらFFのデザインを取り入れてキャビンを大きく見せています。旧来的なFRプロポーションではないのです」という。

あえてバランスを崩すことによって、新しいプロポーションを持ったFRができないかトライしたのだ。「初代マークXは、ロアボディにキャビンがそのまま乗っているという構成で、FRプロポーションというのは表現としてわかりやすかった。しかし新型は、ロアボディとキャビンをより一体的に見せ、全体の塊を『glam tech』で表現できないかトライしました」。

またもうひとつ、FRであることの特徴として、「リアドアあたりから後ろを、テンションをかけるように押さえています。後ろへ勢いをただ抜くのではなく、テンションを掛けながら抑え込むことで、リアタイヤが力を蓄えるFRとして意味合いを持たせているのです」と駆動方式とデザインの関係性を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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