フォルクスワーゲン、米国新車販売は4か月連続増…10月実績

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ジェッタ TDI
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フォルクスワーゲンオブアメリカは3日、10月の新車販売の結果を明らかにした。それによると、総販売台数は1万7037台で、前年同月比は7.2%増(季節調整済み)。4か月連続で前年実績を上回った。

好調の要因が、クリーンディーゼルの「TDI」搭載車だ。TDIの主力が『ジェッタ TDI』で、2008年6月に米国市場へ初投入。ボディはセダンとワゴンの2種類があり、エンジンはフォルクスワーゲン自慢の直噴2.0リットル直4ターボディーゼル「TDI」(140ps、32.6kgm)を搭載する。

高い環境性能がジェッタ TDIの特徴で、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地が12.75km/リットル、高速が17.43km/リットル。排出ガス性能は全米50州のディーゼル規制に適合している。

ジェッタTDIは、現地価格2万2270ドル(約200万円)からという戦略的設定の効果もあり、米国では発売以来、大人気となっている。10月のTDIを含めたジェッタの総販売台数は、セダンが7046台で前年同月比は17.6%増、ワゴンは2030台で60.2%増。トータルでは25%増の9076台と、好調なセールスを持続している。ジェッタの販売にTDIが占める割合は、約40%に達する。

SUVの『トゥアレグ』もTDI効果でセールス好調。10月は前年同月比30.1%増の519台を販売している。また、『パサート CC』も人気。10月は2349台を販売し、前年同月比256.4%増をマークした。2009年1 - 10月累計でも1万7536台と売れている。

フォルクスワーゲンオブアメリカのマーク・バーンズCEOは、「10月の販売結果には喜んでいる。TDI搭載車の市場での認知度は急激に増している」と語り、VWの米国販売の約24%を占めるTDI車の販売に、確かな手応えを感じている様子だ。

11月以降は新型『ゴルフ』の米国販売が本格化する。もちろん、TDI搭載車も用意されており、フォルクスワーゲンの米国セールスを牽引する形が予想される。

《森脇稔》

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