【サーキットに行こう!】ライセンス不要、2000円でF1コース体験走行

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富士山を眼前に、愛車でサーキットを走る
  • 富士山を眼前に、愛車でサーキットを走る
  • ライセンスが無くても愛車でF1コースを走れる体験走行
  • カリカリのチューニングカーからノーマル状態のミニバンまで体験走行の参加車両はバリエーション豊か。若いカップルや家族連れも多い
  • FSW名物のメインストレートは1.5km。スタンドにギャラリーがいなくても、レーサー気分は味わえる。道幅は最大25m。やっぱり公道とは別次元なのだ
  • 体験走行で先導するペースカー。レクサスIS-F(北米仕様なので180km/hリミッターなし)のほか、トヨタカルディナGT-FOUR(4WDターボの260馬力)もスタンバイする。サーキットタクシーで同乗できる。
  • サーキットタクシー
  • 富士スピードウェイの冨川さんのドライブでコースに出る
  • 自分の運転では味わえないGが体感できる

初心者も家族連れも楽しめる

「本格的なレーシングコースを走ってみたい」という夢を抱いたことのあるクルマ好きは多いはず。だが、現実にはライセンスの取得や車両のカスタムなど、時間的にも金銭的にも何かとハードルが高くなりがち。そんな現状を打開しようと、富士スピードウェイ(FSW)は身近に体感できるプログラムを行い、集客の間口を広げている。

FSWは、名峰・富士山のすそ野に位置し、日本のみならず世界に名を馳せるモータースポーツの舞台。2005年にはF1グランプリ開催可能な「グレード1」サーキットとして生まれ変わった。全長4563m、最大全幅25m。数々の名勝負の舞台となった国際レーシングコースを、愛車でそのまま走れるのが『体験走行』プログラムの特徴だ。

ライセンス不要、レーシングスーツ不要、講習もなければ、車両装備品にこれといった規定もない。とにかくナンバー付きであれば、どんな車種でもOK。3周走れて、しかも料金は1台につき2000円と格安。乗車定員まで同乗可能なので、たとえば行楽ついでに家族と一緒にミニバンで、という寄り道感覚で利用できるわけだ。

安全確保のため、ペースカーが最高120km/hぐらいで先導し、前走車の追い越しは禁止。それでもコーナー立ち上がり時にアクセルを全開にしたり、道幅をいっぱいに使ったりと、一般公道では得られない面白さがある。そして最終コーナーから名物の1.5kmストレートに入り、メインスタンドが視界に飛び込んでくると「ここが、アノ富士なんだ」と改めて実感、さらなる感動が沸き上がる。それまでのテレビ観戦をはじめとした観客視点に加え、こうしたプロドライバー視点が分かると、レースの楽しみ方も広がりそうだ。

◆絶叫マシン!? 豪快なサーキットタクシー

もっと刺激が欲しい! のであれば『サーキットタクシー』というプログラムがオススメだ。熟練スタッフが運転するペースカーに同乗してレーシングコースを走行するというもの。料金は1人2周で3000円(保険料を含む)で、最大3人まで同乗できる。

たかが同乗と侮ることなかれ。熟練スタッフが、容赦のないアクセルの踏みっぷりとコースアウト紙一重の突っ込みでサービス満点に盛り上げてくれる。まるで絶叫マシン。それが苦手な人でも「もうちょいお手柔らかに」と伝えれば穏やかな走りをしてくれるので大丈夫だ。このサーキットタクシーは前日までに予約が必要で、走行日時は前述の体験走行も含めFSWの公式サイトに掲載されている。

◆家族向けイベントが、観光客を振り向かせる

イベントも目白押しだ。11月22日は“トヨタのモータースポーツ大運動会”と銘打った『Toyota Motor Sports Festival』を開催。本物のF1カーやSUPER GTカーなどがコースを激走する一方で、子供向けのアトラクションが充実していたりと、幅広い層が楽しめる内容となっている。前売券2000円(当日券2500円、中学生以下入場無料)。

このようにFSWはモータースポーツを身近に体感できるイベントを実施して、モータースポーツファンの底上げを図るが、近郊には御殿場や箱根など有数のリゾートエリアが点在しているため、それらの観光客が気軽に立ち寄れるレジャースポットとしても注目が高まっている。今後はレース観戦だけでなく、幅広い層が楽しめるエンターテインメントスポットとして、サーキットの在り方が変わりそうだ。

富士スピードウェイ広報の徳山直樹さんは、「体験走行やレンタルカートをきっかけとして、モータースポーツに興味を持っていただきたいという狙いがあります。さらに、レベルの高い競技へステップアップするための入り口として、ここでレースのマナーやルールを学んでほしいですね」と話す。

《近藤ひでつぐ@DAYS》

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