マツダは29日、2009年度第2四半期決算を発表した。その席上、山内孝社長は自動車市場の見通しについて「下期と来年1年間は非常に厳しいと思う」と述べた。
なにしろ、上期は各国のスクラップ・インセンティブなどの優遇税制で自動車販売が伸びたが、それが打ち切られた途端に大きく落ち込んでいるからだ。「国内も登録車の86%がエコカー減税などに支えられている。楽観が許されない」(山内社長)という。
ただ、世界を見渡せば、自動車販売が好調な国もある。その代表が中国だ。マツダは今上期にそこでの販売を過去最高の8万5000台と前年同期に比べて35%も伸ばした。『マツダ6』をはじめ、『マツダ2』、『マツダ3』が好調だったのが要因だ。
「販売体制も着々とできているし、さらに拡販していきたい。今後『MPV』、『CX-7』、新型『マツダ3』などを投入していく」と山内社長は話す。マツダは今期、中国での販売目標を18万5000台に置いている。