IHIは、小型・高効率オイルフリーターボコンプレッサー「TRAシリーズ」の販売を開始した。主動電機出力250kWから450kWで、ユーザーの求める圧力・風量に合わせた最適設計を行うもので、電源周波数などに応じた各機種を順次市場投入する。
ターボコンプレッサーは、エアシリンダなどの空圧機器やロボットなどの各種産業用機械の駆動源。省エネルギーを推進するため、高効率化のニーズが高まっている。
従来、主電動機出力400kW以下は2段圧縮方式を採用していたが、TRAシリーズは250kW以上を3段圧縮方式とすることで、ターボコンプレッサー本来の高効率性を徹底追及した。
新型インペラの開発や各構成部品の再検討など、コンプレッサー全体に改良を加えることで、従来比約10%の効率向上を図るとともに、ユーザーの求める圧力・風量に合わせた最適設計を行うことで、主電動機出力もきめ細かい豊富なバリエーションを用意することが可能となったとしている。
想定実勢販売価格は、従来のターボコンプレッサーと同等の350kWクラスで約2300万円。同シリーズで年間80台の販売を目指すとしている。