オートバイ駐車場ライブカメラ、プライバシーとのせめぎ合い

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「この駐車場にはライブカメラが設置されています」

ライブカメラを設置したオートバイ駐車場には、こうした注意書きが書かれている。

8日から2か所の駐車場で試行運用を始めた東京都道路整備保全公社(依田俊治理事長)は「プライバシーに配慮して、顔やナンバープレートが識別できないように画質を落としている」(事業部営業推進課)という。ライブ映像は、静止画像が3秒ごとに映される。

ライブカメラを設置した駐車場では、利用者がインターネットを通じて駐車場の混雑状況を確認できる。しかし、インターネットの閲覧は必ずしも利用者だけとは限らない。映像には車両の所有者の顔やナンバープレートも映る。

JR横浜駅西口にある「横浜西口自動二輪車駐車場」(横浜市西区北幸二丁目3-4)は、今年3月に管理運営する横浜市交通安全協会(板橋悟会長)がライブカメラを設置した。映像は最初の1分間を動画で、それ以降は静止画像を10秒ごとに更新される。

プライバシーについては「画質は落としているが、公益事業として管理しているので問題ないと考えている」(事業部担当者)

むしろライブ映像で、意外な効果が現れたという。

「設置前と比較すると、利用者が増えました。もともと利用促進や利用者の利便性を考えて設置したので」(事業部)

映像が残ることで、ライブカメラは車両に対するいたずらや盗難の抑止効果も期待できるが、逆に犯罪者に利用される可能性がないとも限らない。窃盗団は、盗む価値のある車両かどうかを駐車場で物色している可能性もあり、ライブカメラ設置には光と影がある。模索状態だ。

ただ、数少ないオートバイ駐車場を有効利用してもらいたいという運営側の期待は大きい。「利用者へのアンケートなどを通じて好評であれば、試行期間後も続けることもあるし、他のオートバイ駐車場へも広げていくことも考えている」と、前出公社営業推進課は話す。

オートバイ駐車環境が整備されるまでには、まだ時間がかかりそうだ。

ライブ映像は各ホームページから閲覧できる。携帯でも可能だ。
《中島みなみ》

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