車内の口論、列車が衝突して仲裁!?

自動車 社会 社会

5日、奈良県三宅町内にある近鉄田原本線の踏切で、遮断棹を突き破って進行した軽乗用車と普通列車が衝突した。クルマに乗っていた2人は事故直前まで激しい口論をしており、警報機の音にも気づかず、そのまま踏切内に進行していった。

奈良県警・田原本署によると、事故が起きたのは5日の午前6時50分ごろ。三宅町但馬(N34.33/E135.46)付近にある近鉄田原本線・黒田−但馬駅間の踏切で、作動した遮断機を無視し、遮断棹を突き破って軽乗用車が進行。直後に進行してきた下り普通列車(西田原本発/新王寺行き、3両編成)が衝突した。

列車は駅に停車する寸前で、すでに減速を開始しており、衝突したクルマは小破、運転していた同町内に在住する70歳女性と、助手席に同乗していた、この女性の孫にあたる21歳の男性にケガはなかった。列車には乗客乗員約50人が乗車していたが、こちらも全員無事だった。

現場は警報機や遮断機の設置された踏切。クルマの2人は事故直前まで激しい口論をしており、警報機の音に気がつくことなく、そのまま踏切内に向けて進行していった。遮断棹を折った衝撃で進入に気づいたが、列車はこの直後に衝突したようだ。事故後、クルマの2人は口論も忘れ、呆然としていたという。

事故を起こした列車は現場に約30分間に渡って停止。後続の上下4本が運休し、約300人の足に影響が出た。警察ではクルマを運転していた女性から過失往来危険容疑で事情を聞いている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集