ヨコオは、車載通信機器事業での国内ロジスティクス体制強化のため、愛知県安城市に中部地区以西の顧客向けの新ロジスティクス拠点を設立した。
新拠点は「ヨコオVCCS中部ロジスティクスセンター」。同社の車載通信機器事業は、グループ子会社で中国広東省東莞市にある中国工場(東莞友華汽車配件)をメイン工場として、車載アンテナと関連製品を生産、その70%以上を日本国内顧客向けに輸出している。これまでは通関後、群馬県富岡市にある富岡工場で受入れ、品質検査・詰め替えの後、日本各地の顧客へ輸送・納入する体制をとっていた。
最近は中部地区以西の顧客向け納入量が増加してきており、ロジスティクス体制の効率化を検討した結果、新拠点の設立を決定した。今回の新体制では、製品は中国工場から名古屋港を経て直接新拠点に輸送されるため、これまでの富岡工場経由と比較しリードタイムの短縮が図れる。
また、顧客への納入品質確保のため、新拠点では富岡工場と同等の検査設備・機能を備えて出荷品検査を実施する。これにより、品質、コスト、デリバリーの各能力向上を図るとともに、顧客により近い距離に拠点展開することで、対応スピードの向上を目指す。
既に5月から特定製品については新拠点からの納入を開始し、順次対象製品の展開を進めて、8月中に中部地区以西における全顧客向けの全製品のロジスティクス体制の切り替えを完了した。