クラレは26日、自動車のフロントガラス用中間膜原料などに使用されるポリビニルアルコール樹脂「クラレポバール」、酢酸ビニル系新規水溶性樹脂「エクセバール」、EVAエマルジョン「パンフレックス」を9月10日出荷分から値上げすると発表した。
原油・ナフサ価格は今年1 - 3月を底に反転し、4月以降は上昇基調にある。これによる原料コスト・ユーティリティコストの上昇は自助努力によるコスト削減の範囲を超えており、採算の悪化が一段と進んでいる。同社では、こうした状況下、安定供給の維持、採算の改善のために、価格改定を実施するとしている。
改定幅はクラレポバールとエクセバールが1kg当たり25円アップ、パンフレックスが1kg当たり10円の値上げとなる。