フォルクスワーゲンは24日、南米市場専用の小型ピックアップトラック、『SAVEIRO』のモデルチェンジ車を発表した。
SAVEIROとは、ブラジルの伝統的フィッシィングボートの名前。南米専用の小型車、『ゴル』をベースに開発され、1984年に初代モデルが発売された。今回発表された新型は、SAVEIROとしては5世代目に当たる。
外観のデザインは、2ドアボディに機能的な荷台を組み合わせたデザイン。フロントマスクには最新フォルクスワーゲン車のアイデンティティが表現され、ヘッドランプやグリルの形状は、小型SUVの『ティグアン』を連想させる。
エンジンは1.6リットル直4の「VHT」(フォルクスワーゲン・ハイ・トルク)ユニットを積むが、南米向けらしく、ガソリンとエタノールの両燃料に対応したフレックスフューエル車となるのが特徴。最大出力は、ガソリン使用時が101ps、エタノール使用時が104psとなる。
新型SAVEIROは、フォルクスワーゲンのブラジル工場で生産。グレードは「ベース」「トレンド」「トルーパー」の3機種が用意される。南米ではフィアット『ストラーダ』、GMのシボレー『モンタナ』などと競合する。ビジネスユースや若い顧客のレジャービークルとして、支持されそうだ。