「マセラティはもともとニッチなマーケットでした。それなので『グラントゥーリズモS』のようなモデルが好まれてきたのです」と語るのはコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの安部麻甲さん。
しかし、「『クアトロポルテ』以降、ドイツ車などからの乗り換えが増えてきました。そういったお客様は、セミオートマチックよりもフルオートマチックを求めていましたので、このグランツーリズモSもこのタイプとしたのです」という。
もちろん、マセラティらしさも忘れていないという。「乗ってもらって、3000回転以上を試してもらえればこの車の良さがわかります。3000回転を超えるとバルブが開いたなというのが顕著にわかるので、運転する楽しさはすごくあります。それでいながら、ATモードで普通に乗る場合は他の普通のAT車と変わらない操作なのです」