横浜ゴムは、中国の乗用車用タイヤの生産販売会社の杭州横浜輪胎のタイヤ工場について、第4期拡張を行うことを決定した。約30億円を投じ、現在の年間生産能力300万本を410万本に引き上げ、2011年1月から生産開始する。
中国市場は今年春以降、自動車市場の持ち直しの傾向が顕著で、横浜ゴムの中国でのタイヤ販売実績も前年を上回っている。長期的に見ても、中国の自動車保有台数は年率10%以上で増加するものと予測され、タイヤ市場も大きな伸びが期待されるため、今回投資を決定した。
杭州横浜輪胎は2002年1月に設立した中国市場向けの生産販売会社。工場は2003年5月に操業を開始し、2005年1月に第2期、2008年3月に第3期の拡張を行ってきた。現在、乗用車用、RV用、ライトトラック用タイヤを、市販向け、カーメーカー向けに生産している。
今回の第4期拡張工事によって、現在の敷地内での新規工場拡張の余地はなくなる。横浜ゴムは、杭州横浜輪胎のほか、蘇州市に設立した蘇州横浜輪胎有限公司でも、中国国内市場向けにトラック・バス(TB)用スチールラジアルタイヤの生産販売を行っている。