横浜ゴムは、メキシコの自動車用ホース アセンブリ生産販売会社であるYokohama Industries Americas de Mexico(YIA Mexico)の生産能力を増強すると発表した。
既存工場の隣地に約3万2000平方メートルの土地を取得して新たに建屋を建設し、敷地面積は現在の2倍以上に拡張する。2025年第4四半期に着工、操業開始は2026年第4四半期を予定している。また、将来的なさらなる拡張も視野に入れている。
YIA Mexicoは北米市場向けの主力拠点であり、自動車のエアコンおよびトランスミッションオイルクーラー用のホース アセンブリを生産している。横浜ゴムは今回の生産能力増強によりYIA Mexicoの収益性を強化し、ホース配管事業のさらなる成長を目指す。
着工に先立って、起工式を開催し、式にはアグアスカリエンテス州知事やサンフランシスコ・デ・ロス・ロモ市長をはじめ、多くの政府関係者や地元関係者が出席した。挨拶に立った横浜ゴムの浜谷孝行MB事業本部長は、出席された方々と工場建設に関わる全ての尽力に謝意を表すとともに、YIA Mexicoの戦略的な位置付けや生産増強がもたらす横浜ゴムおよび地域へのメリットなどを述べた。
横浜ゴムは2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」におけるMB事業の成長戦略として、ホース配管事業を成長ドライバーと位置付け、事業強化を図っている。その具体的施策としてバリューチェーンの再構築や北米での生産構造の改革を進めており、今回のYIA Mexicoの生産能力増強はその一環として実施するものだ。



