大同特殊鋼が28日発表した2010年3月期第1四半期の連結決算は売上高が前年同期にくらべ52.4%減の743億、営業損失が122億円、経常損失が119億円、当期順損失が同119億円となった。通期見通しに変更はない。
コスト削減を徹底し収益基盤の再構築を進めているが、需要が回復途上であることから、第1四半期は赤字になった。特殊鋼の主要需要産業である自動車は、欧米諸国での在庫調整が進んだことや自動車減税の効果などから、前年同期にくらべた減少幅は縮小しているが、実需を伴った回復には至っていない。
特殊鋼鋼材の売上高は前年同期にくらべ60.4%減、自動車部品・産業機械部品の売上高は48.1%の減少になった。