10日午前、大阪府大阪市住之江区内の府道に架かる橋で、走行中の大型トレーラーが対向車線側に逸脱。対向車線を順走していた軽乗用車を押し潰す事故が起きた。この事故で軽乗用車に乗っていた男性2人が死亡。後続車を運転していた女性も巻き込まれた。
大阪府警・住之江署によると、事故が起きたのは10日の午前9時40分ごろ。大阪市住之江区南港東3丁目付近の府道に架かる平林大橋(全長約690m)を走行していた大型トレーラーが路外に逸脱。高さ約30cmの中央分離帯を乗り越えて対向車線側へ進入し、対向車線を順走してきた軽乗用車と正面衝突した。
軽乗用車はトレーラーの下敷きとなり、押し潰される状態で大破。乗っていた42歳と28歳の男性が全身強打で死亡。軽乗用車の後ろを走行していた乗用車も追突し、運転していた45歳の女性が打撲などの軽傷を負い、近くの病院に収容されている。警察はトレーラーを運転していた42歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。2人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを進めている。
現場は片側2車線の直線区間。調べに対して男は「隣車線から前方へ急に割り込んできたトラックを避けようと急ハンドルを切った」、「バランスを崩し、蛇行した状態のまま対向車線に突っ込んだ」と供述しているようだ。警察ではトレーラーがジャックナイフ現象を起こし、コントロールを失ったまま対向車線に突入したとみている。