ひき逃げで逮捕の男、持病による意識障害を主張

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6月下旬に東京都東大和市内で発生した死亡事故について、警視庁は9日、同市内に在住する55歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。男は糖尿病を患っていると主張。「事故当時は低血糖状態だったため、事故自体が記憶に無い」としてひき逃げを否認している。

警視庁・交通捜査課、東大和署によると、問題の事故が起きたのは今年6月30日の午後1時45分ごろ。東大和市高木付近の市道を走行していた乗用車が、自宅の生垣を剪定していた83歳の男性をはねた。

男性は近くの病院に収容されたが、全身を強打したことが原因で約5時間後に死亡。しかし、この男性は自分に衝突したクルマの特徴を記憶しており、別の通行人も事故の様子を目撃。ナンバーの一部を記憶していた。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、目撃情報から同市内に住む55歳の男が事故を起こしたものと判断。任意で事情を聞いていたところ、死亡した男性が着用していた服の繊維を男のクルマから発見。容疑に関与したものと断定し、9日までに自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

調べに対して男は「自分は糖尿病を患っている」と供述。「事故当時は低血糖状態だった可能性が高く、事故の記憶はない」として、ひき逃げ容疑を否認した。

しかし、事故直前に現場付近で蛇行を繰り返すクルマが目撃されており、警察では持病による意識障害ではなく、飲酒運転による事故の可能性も高いとみて、男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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