JTBは、「7月15日から8月31日の夏休みに1泊以上の旅行に出かける人」アンケートを行い、今年の夏休みの旅行動向の見通しをまとめた。
この調査は1200人から回答を得た旅行動向アンケートで、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で41回目となる。
それによると6月後半から週あたり予約件数が昨年を上回る勢いとなっており、間際の予約が好調となっている。
旅行時期の分散化が進み、7月前半や9月の旅行も増加している。ファミリー層は格安プランや子供半額プランなどお得な商品に人気が集中している。
さらに、高速道路割引を利用した長距離帰省や遠出の旅行も増加している。
ただし、ボーナスの大幅な落ち込みなどから生活防衛に対する気持ちは強く、旅行動向数値では、総旅行人数は前年同期比1.7%減の7443万人と推定。このうち、国内が同1.6%減の7223万人、海外が同5.8%減の210万人と推定する。
「単価を減らして回数を増やしたい」「回数を減らして単価を増やしたい」といった回答が増加しており、支出を抑えたい消費者の気持ちが反映され国内旅行費用は同7.5%減の3万3100円、海外旅行費用が同14.1%減の21万4000円となった。総旅行消費額は同10.7%減の2兆8435億円としている。