自動車CO2排出量マップ を公開…国立環境研究所

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自動車CO2排出量マップ を公開…国立環境研究所
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国立環境研究所は6日、市区町村別の自動車からのCO2排出量を分かりやすい情報として「見える化」し、運輸部門の地球温暖化対策を推進するための基礎データとしての活用を目的に、「自動車CO2排出量マップ」サイトを開設した。

環境省から公表されている平成19年度の温室効果ガス排出量確定値によると、国内の運輸部門のCO2排出量は2億4900万tで、全体の19.1%を占めるという。特に、自家用乗用車からの排出量は基準年の1990年比で41.6%と大幅に増加しており、CO2の大幅な削減が課題となっている。

国立環境研究所「環境GIS」ホームページに開設した「自動車CO2排出量マップ」では、平成11年及び平成17年の市区町村別の自動車からのCO2排出量データを元に、「人口1人あたりの排出量」と「総排出量」を見ることができる。また、「全自動車」のCO2排出量のほか、「乗用車」「貨物車」に区分してCO2排出量を表示することができる。

公開されたマップの関東地域を例にとってみると、政令指定都市に次いで地方自治上の中核市や特例市となっている都市で自動車CO2排出量が多い。また、「人口1人あたりの自動車CO2排出量」では、公共交通網があまり整備されておらず、自動車への依存度が高いと思われる郊外で比較的高い数値が観測される。

「環境GIS」の公開によるCO2排出量の「見える化」によって、環境問題に関する理解を深め、地方公共団体などの自発的な環境保全活動等の促進に繋げていくことがねらい。

■環境GISウェブサイト
http://www-gis.nies.go.jp/

《宮崎壮人》

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