富士経済は、エレクトロニクス分野を中心に使用される特殊で高性能な粘着剤、接着剤、封止材、接合材料の世界市場を調査し、その結果を報告書「2009年特殊粘接着・封止材市場の全貌と用途展開」にまとめた。
それによると特殊粘接着・封止材42品目の世界市場は2008年が6563億円となったが、2013年には9850億円と1.5倍に増えると予想している。
注目される市場として太陽電池用封止フィルムは2008年3万3000t、554億円の市場だったが、2013年には8万5400t、1355億円に拡大すると予測。2010年に世界経済が回復し、太陽電池用シリコンの供給体制も整うと見られることから、太陽電池市場とともに年率2ケタ以上の成長が続くと見ている。
LED用シリコーン系封止材は2008年が80t、49億5000万円市場だったが、2013年に560t、240億円にまで増えると予測している。液晶テレビ用バックライトもLED化する上、中長期的には一般照明用や車載用でもLEDの採用が進むと見られ、2009年以降も市場は拡大すると予想している。