三井造船は、玉野事業所で、リベリア国クリオ・マリン社向け5万6000重量t型ばら積み貨物運搬船「フォー モガミ」を竣工し、引き渡した。
新船は、7万立方mを超える大容積貨物艙を持つ5万6000重量t型ハンディマックスバルカーで、同型船87隻目の竣工となる。このシリーズは、「三井の56」としてマーケットで高い評価を得て、竣工済を含め150隻を超えて受注している。
新船は5つのホールド(貨物艙)を持ち、船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備している。船は、荷役効率を重視するとともに、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画している。
国際船級協会連合の統一規則S25に沿って設計され、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を実現。主機関には軽量・コンパクト・高出力で排ガス環境基準を満たした最新のエンジンである三井-MAN B&Wディーゼル機関「6S50MC-C」を搭載し、運航スケジュールにフレキシブルに対応できる余裕のある馬力設定で十分な速力性能を持つ。