STマイクロエレクトロニクスは、1軸/2軸MEMSジャイロ・センサの新ファミリを発表した。
マイクロ・マシーニング技術によって、半導体チップ内に回転動作を検知する構造体を作り出し、シリコン独自の機械的特性を利用する同社のジャイロ・センサは、ヒューマン・インタフェースのアプリケーション、携帯型・車載型ナビゲーション・システム、デジタル・カメラの静止画、動画の手ブレ補正などに高い性能を発揮する。
ジャイロ・センサは、ヒューマン・インタフェースに普及している加速度センサを補完し、ゲームやリモート・ポインタの精度を向上するほか、推測航法やマップ・マッチングのカーナビ機能を向上させ、デジタル・ビデオやデジタル・カメラの手ブレ補正を行うことではっきりとした画像を実現するのに役立つ。
新しいジャイロ・センサは、幅広い温度範囲で優れた安定性を持ち、ゼロレート(静止時)出力に対する変動は通常0.5dps/度未満で、アプリケーションにおける追加の温度補正も不要。また、30低ノイズ特性によって出力信号に与える影響を最小限に抑えられるため、計測精度を確保する。