ジャガー XF ディーゼルのパトカー仕様が完成

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英国ジャガーは27日、『XF』のクリーンディーゼル仕様、「ディーゼルS」の英国警察パトカー仕様を披露した。英国警察のテストが終了次第、正式に配備される。

ジャガーは2008年12月、XFに新型ディーゼルを設定。3.0リットルV6ツインターボディーゼルは、従来の2.7リットルV6ユニットの後継機種で、「AJ-V6D-III」と名づけられているように、ジャガーとしては3世代目のコモンレールシステムを採用している。

3.0リットルV6にツインターボを組み合わせた新ディーゼルは、2800rpmから上でセカンダリーターボが作動。最大出力は275ps、最大トルクは61.2kgmと非常に強力だ。とくに500rpmのアイドリング時で、51kgmもの最大トルクを発生している点に注目。ジャガーは、「低回転域でV8ガソリンエンジンと同等のトルクを獲得した」と自信を見せる。

旧2.7リットルと比較して最大出力は33%、最大トルクは61%も向上。その効果で、0-96km/h加速5.9秒、最高速度250km/h(リミッター作動)の俊足ぶりを見せつける。それでいて、環境性能は欧州複合モード燃費14.9km/リットル、CO2排出量179g/kmと優秀だ。2.7リットル比で燃費は12%、排出ガスは10%改善。排出ガス性能は、欧州で2011年施行予定のユーロ5基準に適合している。

この新ディーゼルはXFの「ディーゼルS」グレードに搭載。19インチの足回りやトランクスポイラーといったスポーティなアイテムが奢られる。

ジャガー史上、最もパワフルで経済的なディーゼルを積むXFは、欧州で2009年前半に発売開始。それに合わせて、ジャガーは英国警察向け車両を開発した。

XFのポリスカー仕様は、ルーフの青色フラッシュライト、ナンバープレート認識システム、コンピューター、無線システムなどを搭載。そのクリーンな性能は、英国政府が推進する環境政策にもぴったりだ。正式配備後は、そのパワフルさを生かして、違反車両に目を光らせることになる。

《森脇稔》

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