日産が増産、スクラップインセンティブ効果

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英国日産は8日、6月からサンダーランド工場の生産規模を拡大すると発表した。5月末に英国でも導入されるスクラップインセンティブを想定したものだ。

英国政府は4月末、旧車を新車に代替する際に1000ポンド(約15万円)を支給するスクラップインセンティブの内容を公表した。これは先行して同制度を実施したドイツ、フランス、イタリアなどで、新車需要が回復したのを受けた決断。英国では5月末からスタートする。

日産の欧州新車販売も、スクラップインセンティブ効果で回復傾向を見せる。4月はドイツが前年同月比9%増、フランスが31%増、イタリアが21%増と好調。日産は高い需要が見込めるとして、サンダーランド工場の増産に踏み切る。

現在同工場では、『マイクラ』(日本名:『マーチ』)、『ノート』、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)を生産中。6月から4か月契約で、期間従業員を約150名新規雇用し、1万4000台規模の増産シフトを敷く。

また、日産は独自のインセンティブも用意。1999年以前に新車登録された車から代替する顧客に、英国政府のスクラップインセンティブとは別に、1000ポンド(約15万円)を値引き。英国製のマイクラ、ノート、キャシュカイを注文した顧客には、2000ポンド(約30万円)の値引きを計画している。

欧州日産の上級副社長、Trevor Mann氏は「スクラップインセンティブは大歓迎。すべての自動車メーカーが販売を回復させるチャンス」と、この好機を逃さず、積極的な販売攻勢に打って出る構えだ。

《森脇稔》

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