ホンダの近藤広一副社長は28日の決算発表で、4輪車の世界レベルでの在庫調整について「6 - 7月には適正化したい」との方針を示した。
ホンダは昨年秋以降、日米欧の工場を中心に大幅な減産で在庫調整を進めてきた。しかし、市場の落ち込みは想定以上で、現状では「20万台強がまだ過剰になっている」(近藤副社長)という。
最大の販売先である米国では3月末時点で流通在庫を含み98日分と、まだ高いレベルにある。米国については7月末までに50日レベルと適正水準にする計画。
このため、夏場以降は世界レベルで生産が回復する見通しだ。現在全面的にライン停止している英国工場については5月末から1直での稼動を再開させる方針だ。