日産自動車は22日、米エネルギー省の管轄下で、米国最大のエネルギー研究所であるオークリッジ国立研究所(ORNL)とゼロ・エミッションモビリティを推進するためのパートナーシップを締結すると発表した。
今回のパートナーシップは昨年7月、日産がテネシー州政府とテネシー川流域開発公社(TVA)と検討を開始した範囲をさらに拡大させるもの。
同社は、2010年に米国へ電気自動車(EV)を投入し、2012年にはグローバルでの量販を目指している。今回のパートナーシップは、日産のEV実験車両を使ったアメリカ大陸横断ツアーが、テネシー州を訪れた日に合わせて行われた。このEV実験車両は、EVの様々な特性を確認するために試作した車両で、2010年に投入するEVは専用にデザイン、設計された全くの新型車となる。
パートナーシップでは、充電ネットワークの構築に向けた研究開発を協力して実施する。さらに、米国最大の電力供給団体であるTVAは、充電インフラの整備を行うための電力システムの研究を行う。
同社は米国では、テネシー州、オレゴン州、カリフォルニア州ソノマ郡、サンディエゴ、アリゾナ州トゥーソンおよびフェニックス地域と、ゼロ・エミッションモビリティの推進およびEVインフラの開発のために同様のパートナーシップを締結している。