三井造船は、玉野事業所でリベリア国のクリオ・マリン社向け5万6000重量t型ばら積み貨物運搬船「フォー・キタカミ」を竣工し、受注先に引き渡した。
船は7万立方mを超える大容積貨物艙を有した5万6000重量t型ハンディマックスバルカーであり、同型船84隻目の竣工となる。このシリーズは、「三井の56」としてマーケットで高い評価を得ており、竣工済を含め150隻を超える受注を達成している。
今回竣工した船は、5つのホールド(貨物艙)を持ち、船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備している。船は、荷役効率を重視するとともに、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画した。ハッチオープニングに関しては、長さ/巾ともこのクラスでは、最大級で、貨物艙は、長尺パイプを余裕持って積載できる様十分な長さを持つ。また、貨物艙強度もホットコイルなどの重量物に対応できる。
船は、国際船級協会連合(IACS)の統一規則S25に沿って設計され、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立したとしている。