日産自動車は、米アリゾナ州フェニックス地域を統括するマリコパ郡自治体連合(MAG)が電気自動車(EV)の充電ネットワークを配備し、ゼロ・エミッションモビリティを推進するためのパートナーシップを締結すると発表した。
このパートナーシップには、アリゾナ州スコッツデールに本拠を置き、自動車や公共交通機関の電動化技術と蓄電技術の開発を行うエコタリティ社も参加し、フェニックス大都市圏でのEV普及に向けて協力する。
日産はすでにアリゾナ州トゥーソン大都市圏での充電インフラ整備のために、エコタリティ社、ピマ郡自治体連合とパートナーシップを結んでいる。今回のパートナーシップの拡大により、フェニックスとトゥーソンの両大都市圏をつなぐEV充電インフラの設置が促進される。
今回のパートナーシップの発表は、日産のEV実験車両を使ったアメリカ大陸横断ツアーがフェニックスを訪れる日に合わせて行われた。このEV実験車両は、EVの様々な特性を確認するために試作した車両で、2010年に投入するEVは専用にデザイン、設計された全くの新型車になる。
日産は、今回のパートナーシップの一環として、MAGとその管轄域のEV購入をサポートするとともに、MAGと協力してEVの充電インフラ整備の推進計画の策定を目指す。一方、フェニックス地域は、充電ネットワークの設置、運営、管理を推進・支援していく。エコタリティ社は、EVインフラ整備のための方針を確立し、その効率的な運営のために日産、MAG、電力その他諸団体の取り組みをサポートする。