ゼンリンは14日、配信型GISサービス強化として、住宅地図ネット配信サービス「ZNET TOWN」とGISアプリケーションソフト「OA-Light」シリーズの機能・サービスを拡充し、5月1日からサービスを開始すると発表した。両サービスで3年後には25億円の売り上げを目指す。
ZNET TOWNは、ゼンリンの専用サーバに蓄積された全国の住宅地図データを、インターネットを通じて閲覧できるサービス。今回、インターフェースの刷新や、ワード検索、地図上への図形描画、ルーペ(拡大鏡)機能などを新たに加えることで使い勝手の向上を図った。また、従来は都道府県単位からの提供だったが、地区単位で利用できる「市区町村定額制」を新設し、限られたエリアのみ必要なユーザーのニーズにも対応し、今後住宅地図帳ユーザーからの切り替え需要も見込んでいる。
また、今回販売する「OA-Light IV」は、インターネット配信によるサービス提供が可能。これまでは、アプリケーション費用に加え、別途地図データベースを購入する必要があったが、IVでは、導入の初期費用と月額使用料のみで手軽に全国の道路図・市街図の利用が可能となる。併せて、住宅地図データを利用する場合は、月額使用料を追加して利用できる。
さらに、地図はサーバで更新された新しいデータを使用できるため、地図データソフトを新たに購入する必要が無く、従来のCD-ROM版の地図ディスクとの併用も可能で、用途・コストに応じた運用が可能。