カーオーディオ市場、09年は2ケタ減…富士キメラ

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富士キメラ総研は13日、注目されるエレクトロニクス製品・部品54品目の世界地域別の生産動向と需要動向を調査し、その結果を報告書「2009ワールドワイド・エレクトロニクス市場総調査」にまとめた。

調査結果によるとAV機器市場は、米国発の金融危機の影響を受けて、ミニコンポやデジタルオーディオプレーヤ、DVDプレーヤ/レコーダといったオーディオ関連製品の落ち込みが大きい。カーオーディオは夏には過去最高ペースで生産していたため、2008年トータルで微増となったものの、昨年10月以降大幅に減産しており2009年は前年比で2ケタ減が予測される。
 
液晶テレビは、ブラウン管テレビからの置換え需要や、地上デジタル放送への移行などが後押しとなり、2008年は前年比34%増となった。大型化が進んでいることで、需要地に隣接する地域での生産が加速している。ブラウン管テレビの製造ラインを液晶テレビの製造ラインに転換するケースも多く見られる。
 
白物家電は先進国では既に成熟市場となっており、買い替え需要を中心に市場形成されているため、横ばいから微増の安定した市場だった。しかし、2008年は二大需要地である北米と欧州の需要が縮小したため、市場はマイナスとなった。主力生産拠点は中国、アジアだが輸送費などのコストメリットからAV機器同様に適地生産も進んでおり、欧州向けの生産拠点として東欧が注目されている。2009年も不況の影響は避けられず、市場はマイナスが予想されるが、生活必需品であることから他のエレクトロニクス製品より落ち込みは少なく、回復も速いと見られる。2010年以降、市場は徐々に回復し、2011年には2007年の市場規模に戻ると予想される。
 
情報通信機器では、主に携帯電話機が市場を牽引してきた。しかし、先進国における需要の飽和に加え、米国発の金融危機の影響を受けて2008年の携帯電話機市場は前年比5%増の12億台、2009年は同8%減の11億台と予測される。各製品がマイナスに転じている中で、Netbookがプラス成長していくと予測される。安価であることから今後パソコン普及率の低い新興地域での需要が期待される。
 
ユニット製品/部品では、不況の影響を受けて2009年にマイナスに転じる品目が殆どと予想。しかし、白色LEDは携帯電話機やその他中小型バックライト用途が伸び悩んでいるが、環境規制や省エネ化でテレビやパソコンモニタ、ノートブックパソコンといった大型バックライト用途、自動車関連用途や照明用途の需要拡大が期待されている。

オプティカルディスクドライブではBlue-rayディスクドライブが他のディスクドライブが縮小する中、今後もプラス成長すると見られる。また、ディスプレイデバイスでは大型TFTが、低価格化による薄型テレビの販売増で2009年も引き続きプラスが予測されるとしている。

《レスポンス編集部》

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