シャープとパイオニアは、携帯電話とカーナビゲーションシステム間のシームレスな連携を実現する規格『フォトリモ@ナビVer1.0』を共同開発したと発表した。
新規格のベースとなる「フォトリモ」は、「フォト(画像)でリモートコントロール(制御)」を意味し、JPEG形式の画像データに制御情報を付加することで、デジタル機器を操作する仕組み。2007年にシャープが開発し、シャープ製携帯電話や液晶テレビAQUOSに採用している。一方、パイオニアは業界に先駆けて、カーナビゲーションシステムを核とした情報ネットワークの仕組みを構築してきた。
今回、シャープのフォトリモの技術と、パイオニアのカーナビゲーションシステムを核とした情報ネットワークの技術を融合し、携帯電話とカーナビゲーションシステム間をシームレスに連携する規格フォトリモ@ナビを共同開発した。
フォトリモ@ナビを活用することで、携帯電話のウェブサイトで得たドライブ情報を自動的にカーナビゲーションに送って目的地を設定したり、カーナビゲーションで計算された到着予想時刻などを携帯電話を介してメール送信できるなど、様々な連携が可能となる。
今後、両社は自社製品への搭載や幅広い機器へのフォトリモ@ナビの採用に向けて、広く規格の普及活動を推進する。